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“キュン”とするポイントが盛りだくさんの左右馬

『嘘解きレトリック』第1話 ©フジテレビ
『嘘解きレトリック』第1話 ©フジテレビ

『祝探偵事務所』を営んでいる左右馬は、家賃も払えず、日々の食事は行きつけの食事処でタダ飯を食べさせてもらっているくらいの貧乏暮らし。わりと(というか、かなり?)ちゃらんぽらんな性格で、推理とハッタリの能力に長けている。大ヒットドラマ『silent』(フジテレビ系)で演じていた心優しい青年・湊斗とは対極に位置するキャラクターだ。

 鈴鹿は、『silent』(2022、フジテレビ系)以降さまざまな役柄に挑戦している。たとえば、『18/40〜ふたりなら夢も恋も〜』(2023、TBS系)では、ちょっぴりチャラい雰囲気を纏っているけれど、意外と一途なダンス少年・祐馬を。

『ゆりあ先生の赤い糸』(2023、テレビ朝日系)では、主人公の夫と交際する謎のイケメン・稟久を。そして、『闇バイト家族』(2024、テレ東系)では、金に困って闇バイトをすることになった颯斗を演じていた。『silent』で演じていた湊斗のように、ピュアなキャラクターがマッチするのかと思いきや、“悪”に振り切った役柄もこなせるところが、鈴鹿の持ち味と言えるだろう。

 そんな鈴鹿が『嘘解きレトリック』で演じている左右馬は、“キュン”とするポイントが盛りだくさん。行方不明になったタロ(渋谷そらじ)を探しているとき、嘘を聞き分ける能力がある鹿乃子はすぐに犯人を突き止め、居場所を特定する。しかし、「嘘を聞き分ける能力があるから分かるんです」と言われたって、すぐに信じられる人はいないだろう。

 それなのに、左右馬は鹿乃子の話をすぐに信じて、燃え盛る小屋のなかに飛び込んでいった。そして、命懸けでタロを救い出したのだ。こんな姿を見たら、好きにならざるを得ない。

 ちなみに、タロは犯人が死体を埋めようとしている現場を目撃したため、口封じのために殺害されそうになってしまったようだが、本当に危機一髪すぎる。鹿乃子の嘘を聞き分けられる能力と、左右馬の行動力がなければ、タロを救い出すことはできなかったのだから。

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