「こんな子、初めて」
海里のモテセリフに悶絶
海里の決め台詞は、「こんな子、初めて」。よく、女性が男性に使うモテテクニックとして用いられる台詞だが、男性が言っていてもやっぱりキュンとする。海里のように、イケメンでモテてきてそうな男性に言われると、「そんなわけあるかーい!」と言い返したくもなるが、すべてを信じてしまいたくなるような魅力が海里にはあるのだ。
ただのポジティブバカではない。辛い経験をたくさんしてきたからこその優しさというか。言葉の深さというか。「この人になら、すべてをゆだねても大丈夫かもしれない」と思わせる魔力が、海里にはある。だからこそ、ほこ美もコロッと騙されてしまったのだろう。
本当にしんどいときに、「いいよ。泣いても」と言ってくれて、「ほっこーは頑張り屋だ」「俺が、ほっこーの月になるよ」なんて抱きしめてくれたら、ついつい信じてしまうはずだ。それを分かっていて、ほこ美に狙いを定めたのだとしたら、生粋の“クズ”すぎる。
まるで最終話のような感動的なキスシーンを観たときは、「もう、ほこ美が幸せならそれでいいよ。海里、もしもクズなのだとしたら改心してくれよ…」と思ったが、海里はちっとも改心するつもりがない。それどころか、「婚約者から(お金を)取り戻したぶん、俺に貢いでくれるかなって」と悪びれもなく言い出した。
えっ、婚約者から一緒にお金を取り戻してくれたのは、そのためだったの…と、観ているこちらまでかなりのショックを受けた。しかし、ほこ美は“火10”ヒロインだ。過酷な状況に置かれても、前を向く。「騙されたわたしが悪いの…」と自責の念に駆られることもない。「あのクズを殴ってやりたいんだ!」と、ボクシングジムに入会することになる。