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主演・菜々緒の時点で”勝ち確”? ビジュアルが美しいほど笑えてくるドラマ『無能の鷹』の真の魅力とは? 第1話考察レビュー

text by まっつ

菜々緒主演のドラマ『無能の鷹』(テレビ朝日系)が放送開始した。はんざき朝未の大人気コミックスを原作とした本作は、超有能そうに見える主人公・鷹野ツメ子が実は実は全く仕事ができないという、超脱力系お仕事コメディ。今回は、第1話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:まっつ】

1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。

主演・菜々緒の時点で“勝ち確”?

『無能の鷹』第1話 ©テレビ朝日
『無能の鷹』第1話 ©テレビ朝日

 個人的には、放送開始前から今クールで最も楽しみな作品だった。原作は脱力コメディでありながら、「もしかすると深いこと言っているかもしれない」と感じさせ、やっぱりくだらないというバランス感覚が絶妙だ。

 1時間のドラマの中で世界観をどのように演出するのかという興味はあったが、主演に菜々緒を抜擢した時点で、すでに“勝ち確”だったように思う。

 菜々緒といえば、『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(2021、TBS系)ではファッション誌の編集長を演じ、『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(2021、TBS系)では冷静な判断力を持つ看護師になりきった。そのくっきりとした顔立ちや、モデル仕込みの抜群のプロポーションもあってか、これまでの俳優キャリアでは優秀なキャラクターを演じることが多かった。

 翻って、本作で菜々緒が演じる鷹野ツメ子の仕事ぶりは絶望的だ。「燃費」を「もえぴ」と読み、コピーも満足にとることができない。

 それでも、誤魔化しながら働く意欲があれば、まだ救いがあるが、鷹野は “社内ニート”を完全に受け入れている。仕事中もパソコンで堂々と業務と関係のない動画を見てしまう図太さも兼ね備える。

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