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反町隆史&杉野遥亮バディの“ある変化”に注目…今後の鍵を握る言葉とは? 『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』第2話考察レビュー

text by 西本沙織

火9ドラマ『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』(フジテレビ系)が放送中だ。反町隆史演じる人情味のある“昭和刑事”と、杉野遥亮演じるクールな“令和刑事”が風化寸前の事件を追うヒューマンミステリーエンターテインメント。今回は、第2話のレビューをお届けする。(文・西本沙織)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:西本沙織】

1992年生まれ、広島在住のライター。会社員として働くかたわら、Web媒体でエンタメに関するコラムやレビュー記事の執筆を行っている。ドラマや映画、マンガなどのエンタメが好き。

いじめによる殺人事件が再浮上

『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』第2話 ©フジテレビ
『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』第2話 ©フジテレビ

 お蔵入り事件を扱う部署、通称“オクラ”に新たなタレコミが舞い込む。

 情報提供者は「わかきたか あおい」と名乗る人物。彼によると、2013年に橘東高校で起きた道尾忠司(浦上晟周)の死亡事件は、自殺ではなくいじめによる殺人だという。

 当時、教育委員会はいじめとの因果関係を否定し、事件は自殺として処理された。しかし、タレコミが事実ならば、被害者を殺した犯人は捕まっていない。立派な“未解決事件”となる。

 事件の担当者は、第1話の女子小学生殺人事件と同じく飛鷹千寿(反町隆史)だった。こうも飛鷹の事件ばかりが蒸し返されると、「今回も彼が捏造したのでは…?」と疑ってしまう。第2話にして、飛鷹を怪しい刑事としか見られなくなっているのだ。

 オクラのメンバーである吉岡雷(前田旺志郎)は、被害者の道尾と同級生だった。道尾から声を掛けて少しずつ話すようになるが、いじめに関しては最後まで“傍観者”のまま。道尾が死んでしまったことで、吉岡は長く後悔の念にかられることになる。

 さらに、吉岡がオクラに配属されたのは、この事件の情報のハッキングを試みたことが原因だった。何年経とうが、警察官になろうが、忘れられない。友達と言ってくれた道尾の思いを踏みにじった自分を許せない。吉岡にとって道尾の死は、身を深くえぐる一生モノの傷だったのだ。

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