絡み合う3つの正義
追川を殺人で逮捕しなかった捜査一課のエース・加勢英雄(中村俊介)、飛鷹の捏造を公権力の暴走だと非難する不破。そして、野放しにされた犯人を法の下に引きずり出す飛鷹。
誰が正しいとは言えないが、そのどれもが彼らなりの正義だということは伝わってくる。そんな3つの正義が絡み合う中、ジェネレーションギャップバディの飛鷹と不破が、新たに“不穏なバディ”へとアップデートを遂げる。
不破は飛鷹の正義に共鳴したのか、ともに犯人を罪と向き合わせ、骨の髄まで償わせると決意。止めるでもなく、引き離すでもなく、一緒に黒に染まっていく。
だが、飛鷹が自らの正義に背いたときは、容赦なく拳銃の引き金を引く。2人の関係性が、もう一段階濃いものになったことがはっきりと感じられた。
法の裁きを逃れた犯罪者に罪を償わせるという点は、『ジョーカー 許されざる捜査官』(2010、フジテレビ系)を彷彿とさせる。
第3話では、オクラの一員である牧原祈里(青木さやか)に関する未解決事件に踏み込んでいく。新たなバディのカタチが出来上がったことで、ストーリーの印象もガラッと変わってくるだろう。今後の展開を大いに期待したい。
(文・西本沙織)
【関連記事】
【写真】反町隆史&杉野遥亮がカッコよすぎる…貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『オクラ~迷宮入り事件捜査~』劇中カット一覧
初回から衝撃展開…反町隆史の怪演に度肝を抜かれたワケ。『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』第1話考察レビュー
2024年夏ドラマで最も輝いたネクストブレイク俳優は? 未来のスター候補の役者5選。若き才能に要注目