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高田創の再登場

相棒 season23 初回拡大スペシャル 『警察官A〜要人暗殺の罠!姿なき首謀者』
『相棒 season23』第1話 ©テレビ朝日

 放送前から話題になっていた加藤清史郎演じる高田創の6年半ぶりの再登場が大きな見所だった。

 彼はS16「少年A」に登場し、母の身勝手な理由で無戸籍児として扱われ食事にも困る境遇でありながら弟妹の面倒を見ていた。しかし妹の病死、母親の殺害、半グレに弟を人質にされる絶望的状況に陥ってしまう。

 そんな窮地から彼を救ったのが杉下右京と冠城亘の特命係であった。そんな彼は本作で警察官として生きていると判明。これまで目の前の事しか考えられなかった創が、初めて未来を考えた結果右京への憧れから警察官になるというのは素直に嬉しい。

 右京も彼の成長を喜び、亀山は警察復帰時期が彼の入庁と同じ時期だと知ると、同期だと肩を組み、また伊丹も自身の新しい“相棒”にスカウトするなどレギュラーメンバーが祝福しているのも微笑ましい。

 視聴者である私も彼がツラい過去を乗り越えて前向きに生きている姿はとても眩しく見え、また演者の加藤清史郎が「少年A」時代よりも幼いS11「BERTHDAY」でも登場していたことから感慨深さは一塩であった。

 勿論、単純な視聴者サービスとしてだけでなく、半グレのメンバーを相手に冷酷に啖呵をきる芝居、そして獅子奮迅の素晴らしいアクションを魅せてくれた。

 後編でも特命係と共に捜査をするので、どのような活躍をするのか期待が高まる。

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