人間の闇が生んだ悲劇と集団失神の真相
そもそもきっかけは、白石と剣持がメイド喫茶でアルバイトしていたことが池神にバレたことだった。
白石も剣持も推薦で大学進学が決まっていた。アルバイトは校則違反。それを黙っている代わりに盗撮の片棒をふたりに担がせていたのだ。耐えきれなくなった白石は自らの命を絶った。
動揺する剣持の異変に気がついたのは生物教師の山杉(林泰文)。白石と剣持の2人は生物部の部員であり山杉にとっては大事な生徒だった。
白石を救えなかった山杉は、せめて剣持を救うため、池神に自首するよう促すが、池神は、山杉に全ての罪を着せるよう、剣持を脅したのだった。
剣持と池神の2人はもみ合いになり、池神は祠のキツネに頭をぶつけて死んでしまう。ある意味、これは罰が当たったのではないかと思うが、剣持は「助けてほしいと祈ったのに、助けてくれなかった」と祠を壊してしまう…。
最初は怪しいと思われた山杉は、生徒たちをかばって自分が全ての罪をかぶろうとしただけだった。
しかし、ふたを開けてみれば、全ては人間の仕業。集団失神も、井戸払いの祠を壊したことで、息抜きの竹筒が抜かれ、メタンガスが発生したことが原因だった。