コロッと恋に落ちてしまいそうな深澤辰哉の“リアコ感”
美羽にとって、中学生時代の“冬月くん”との日々は、ある種の心の支えだった。二人で時間を過ごすうちに、あの頃のきらきらとした時間が少しずつ戻ってくる。
久々の再会のはずなのに、もう美羽の内懐にするりと入り込んでいる冬月。「夏野(美羽の旧姓)と会えたのは、神様がくれたプレゼント」「俺にとって夏野は特別だったから」なんて言われたら、もう沼落ち確定だ。
冬月はいい意味で美羽の記憶とあまり変わらなくて、少年のような屈託のなさに彼女の心も救われていく。
そんな冬月の最も惹かれる点は、コロッと恋に落ちてしまいそうになる“リアコ感”。深澤のゆったりとした優しい雰囲気は、まさに彼にぴったり。随所に垣間見える深澤の人間性が、より冬月を魅力的な人物に仕上げているのだ。