リアリティが一気に増した…橋本環奈“結”の抱えていたトラウマとは? NHK朝ドラ『おむすび』レビュー
橋本環奈主演のNHK朝ドラ『おむすび』。本作は、橋本環奈演じる平成生まれのヒロイン・米田結が、ギャルとして自分らしさを追求し、あることがきっかけで栄養士になることを志す。そして、人と人とを繋ぐために奮闘する様を描く物語だ。さっそく、第17話を振り返ろう。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
真紀ちゃんに一体何が…?
歩(仲里依紗)がハギャレンを否定したことで、怒って家を飛び出した結(橋本環奈)は、港で昔のことを思い出していた。
平成6年10月、神戸。5歳の結はセーラームーンに夢中で、いつも14歳の姉・歩のセーラー服を着て遊んでいた。自宅の1階では、父・聖人(北村有起哉)と母・愛子(麻生久美子)が床屋を営んでおり、お客さんで賑わっている。
そこへ、商店街の役人がアーケードを設置する許可がおりたことを知らせに来ると、責任者を聖人に頼みたいと言う。愛子は戸惑い、他に適任がいないかと断ろうとするが、聖人は責任者になることを引き受ける。
そこで聖人は、歩の親友・真紀の父が営む靴屋へ許可を取りにいくが、バブルがはじけて経営が苦しい靴屋は、アーケードを設置する費用は出せないと拒否。今後、娘同士も遊ばせないと突っぱねる…。
時は戻り、平成16年。結を追いかけてきたハギャレンのギャルたちは、歩に否定されたことがきっかけで、活動をやめると言う。
一方、米田家を飛び出した歩が夜の天神を彷徨っていると、昔ハギャレンと敵対していたギャルグループ・天神乙女会の明日香(寺本莉緒)と偶然再会する…。
今まで結の心にトラウマを残していた“神戸の記憶”が描かれた第17話。歩が帰ってきたことで、物語の流れがより活発化した印象だ。
Xでは視聴者から多くの感想が寄せられている。「急激に話が面白くなってきた」「胸が苦しくなる回」と、『おむすび』に引き込まれている様子。
また、絵に描いたようなヒロインだった結が歩と再会したことで、キャラクターに深みが出て、物語のリアリティが一気に増した。
「みんな仲良く揉め事嫌う妹を、『いい子ぶる』と断ずるまでに歩はどんな傷を背負ったか。遡るから深くなる」「真紀ちゃんで過去と現在が一気に繋がった」といった意見も見られ、結や物語への理解を深めた視聴者も多いようだ。
結を追いかけてきたハギャレンたちにも同様に、同情の声が集まった。「結が過去を振り返る間、ハギャレン達も、どこかで悲しく活動停止を決断してたのかと思うと、切なすぎ。」「ハギャレンの解散ショック」「お願いだからこのまま終わらないで」と、ハギャレンの存続を望む声も上がっていた。
番組後半、突然現れた天神乙女会の明日香の登場で、明日はどんな展開が繰り広げられるのか、楽しみだ。
(文・野原まりこ)
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