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2人の“ラブ”が大進展…「月が綺麗ですね」のオシャレすぎる返しとは? 『嘘解きレトリック』第3話考察レビュー

text by 菜本かな

鈴鹿央士&松本穂香がW主演を務めるドラマ『嘘解きレトリック』(フジテレビ系)が放送中。本作は、借金まみれの貧乏探偵とウソを聞き分ける能力者の異色コンビによる、レトロモダン路地裏探偵活劇。今回は、第2話のレビューをお届けする。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:菜本かな】

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

左右馬がついた「優しい嘘」

『嘘解きレトリック』第3話 ©フジテレビ
『嘘解きレトリック』第3話 ©フジテレビ

 「嘘つきは泥棒の始まり」なんてことわざもあるくらいだし、嘘にはマイナスなイメージを持っている人が多いと思う。実際に、筆者も「嘘をついちゃダメよ」と言われて育ってきた。しかし、年齢を重ねるごとに、嘘にもいろいろな種類があることを知る。『嘘解きレトリック』(フジテレビ系)第3話で、左右馬(鈴鹿央士)がついたのは、まさに優しさからくる嘘だった。

 ある日、探偵事務所に左右馬の友人で刑事の馨(味方良介)が訪ねてきた。馨は、左右馬からもらったつくも焼きのせいで食あたりになったときに、ある女性に介抱をしてもらったようだ。

 あまりのしんどさだったため、その女性の顔はよく見ていないが、着物の松葉牡丹の絵柄があったことだけは覚えている。まったく同じ絵柄の着物を着た女性が、『六十番街』にできた料亭の仲居として映っていたため、左右馬に「この人だよな?」と尋ねた。

 しかし、左右馬はその女性の写真を見た途端に、「全然ちがう」と全否定。もちろん、それは嘘であるため、鹿乃子(松本穂香)の頭のなかには“嘘の音”が鳴り響く。

 どうして、左右馬は親友である馨に嘘をついたのか…? 鹿乃子だけでなく、わたしたち視聴者も“何か”あるに違いないと思ったが、嘘をついたのは、左右馬の優しさだった。

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