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大事な人の笑顔を優先する左右馬

『嘘解きレトリック』第3話 ©フジテレビ
『嘘解きレトリック』第3話 ©フジテレビ

 松葉牡丹の女(中田クルミ)は、実はスリの常習犯で、馨を介抱したのも、財布を盗むためだったのだ。左右馬がやって来たおかげで、馨が財布を奪われることはなく、事なきを得たのだが、左右馬は親友をスリの常習犯と近づけたくなかったのだろう。

 それなら、本当のことを言えば良かったのでは…? と思ったが、左右馬は「わざわざ関わらせてさ、単純なあいつを無駄に傷つける必要はないかなって思ったんだよね」と。
 
 左右馬は、本当の優しさを持った人だと思う。本当のことを言ってしまえば、馨からも悪態をつかれることがなかった。鹿乃子に、「なぜ嘘をついたのだろう?」と疑われることだってない。

 きっと、彼は大事な人の幸せをいちばんに考えられる人なんだと思う。自分がどう思われたとしても、大事な人が笑顔でいられるのなら、それでいい。

 ただ、左右馬の優しさは自己犠牲とはちょっぴり違っていて。純粋に、自分がそうしたいからしているのが伝わってくる。だからこそ、鹿乃子も左右馬を心の底から信頼し、尊敬することができるのだろう。

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