趣里の表情変化が素晴らしい…考えさせられる内容なのに爽快感を得られる理由とは?『モンスター』第2話考察レビュー
text by ふくだりょうこ
趣里主演ドラマ『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)が放送中。本作は、得体のしれないモンスター弁護士・神波亮子が、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かうリーガル・エンターテインメント。今回は、第2話のレビューをお届けする。(文・ふくだりょうこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:ふくだりょうこ】
大阪生まれ関東育ちのライター。
大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。
ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。
「歌詞の盗作」問題
AIが生成した可能性も…?
誰にだって「過去」はある。それをなかったことにできるのか、捨てることができるのか。
第2話で亮子(趣里)のもとに持ち込まれたのは「歌詞のパクリ問題」。
アイドルのシホ(なえなの)が書いた新曲の歌詞が、すでに発表されている楽曲と酷似していたのだ。盗作だと訴えたのは、シホが以前所属していた事務所の社長で、音楽プロデューサーの黒川正博(山中聡)。
2曲を並べてみると、その歌詞はほぼ一緒。おまけに、シホは歌詞を書いたノートや創作過程が分かるものが全く残っておらず、盗作していないと証明するのはほぼ不可能では、と思われたが…。
歌詞を盗作したかどうか、の判断が難しいが、どうしても先に発表したほうが有利だ。
さらに今は、AIによって作られた歌詞かもしれない、という可能性が含まれると、問題はさらに難しくなる。今後、現実世界でもAIによる作詞でのトラブルもどこかで生まれそうな気がするが…。