驚愕のラスト…反町隆史&杉野遥亮が見せた意外な連係プレーとは? 『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』第3話考察レビュー
text by 西本沙織
火9ドラマ『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』(フジテレビ系)が放送中だ。反町隆史演じる人情味のある“昭和刑事”と、杉野遥亮演じるクールな“令和刑事”が風化寸前の事件を追うヒューマンミステリーエンターテインメント。今回は、第3話のレビューをお届けする。(文・西本沙織)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:西本沙織】
1992年生まれ、広島在住のライター。会社員として働くかたわら、Web媒体でエンタメに関するコラムやレビュー記事の執筆を行っている。ドラマや映画、マンガなどのエンタメが好き。
未解決の爆破テロ事件
真実がわかっても、幸せな結末を迎えるとは限らない。『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』第3話は、そんな未解決事件の“危うさ”と“遣る瀬なさ”に触れる。
不破利己(杉野遥亮)が飛鷹千寿(反町隆史)の正義に歩み寄り、ついにバディが本格始動。しかし、不破は飛鷹の正義の見極めを目的とし、飛鷹は捏造のカラクリを明かしつつも肝心なことは秘密のまま。相棒といってもまだまだ(仮)がついている状態で、“混ぜると危険”なアンバランスさをはらむバディであることに変わりはない。
今回オクラに届いたタレコミは、東京シンフォニーホールの爆破事件について。アメリカ国務長官を狙った未解決の爆破テロで、オクラのメンバーである牧原祈里(青木さやか)の夫が亡くなった事件でもあった。
当時の状況を神妙な面持ちで聞く飛鷹と不破だが、情報を流したのはこの2人。しかも、飛鷹に至っては祈里が事件に真っ先に反応し、その詳細を語るところまで読み切っていた。飛鷹の持つ先見の明に脱帽しながらも、彼が描いたシナリオ通りに事が進んでいくことに若干の恐ろしさを抱いてしまう。