政治に対する皮肉のキレの良さは健在
前作の『民王』も政治への皮肉をバッシバシ入れていたが、今回もそのキレの良さは変わらない。そもそも、9年前『民王』最終回であれだけの決意を持って総理大臣に返り咲いたにもかかわらず、泰山はパッとせず、結局二木(岸部一徳)のイエスマンに成り下がっている。これもまたリアル。
彼が所属する民政党の内閣支持率は5%。次の総理大臣の候補6人は「失言・裏金・失言・裏金・女・失言と裏金と女」で脱落。重要なポジションは「爺さんの会合で全てが決まる」…なかなか強烈である。
小泉進次郎にそっくりな、溝端淳平が演じる政界のプリンス、白鳥翼がどう描かれるのか、今後も注目だ。