山口紗弥加の存在感
まず特筆したいのが山口紗弥加の存在感…!
優秀な研究者であり、真鍋への想いを貫く芯の強い女性。それでいて愛に触れるとはらりと涙をこぼす。その感情の揺れ動きにギュウッと胸が締めつけられる。
そんな「タイムホール疑惑」だが今回も超常現象などではなく、ファフロツキーズ現象によるものだと興玉は説明するが、若干の弱さを感じる。
さらに、事件が解決してから、常見のもとに真鍋からメールが届く。
「事件が落ち着いたころだね」
「2032年11月3日、我々は再会する」そして、タイムホールは実証された、とも。
タイムホールを使えば、未来のことはわかる。常見は研究のための資金を、短期間のうちに増やしていた。その方法は、投資。未来のことが分かれば、投資は確実に資金を増やすことができる。