突然のラップに頭揺さぶられた…原作の面白さに拍車をかけたMVPは? ドラマ『無能の鷹』 第3話考察レビュー
text by まっつ
菜々緒主演のドラマ『無能の鷹』(テレビ朝日系)が放送中。はんざき朝未の大人気コミックスを原作とした本作は、超有能そうに見える主人公・鷹野ツメ子が実は実は全く仕事ができないという、超脱力系お仕事コメディ。今回は、第3話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:まっつ】
1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。
今週も迷言連発!
「ITは私のこと苦手みたいです」
人によって働く喜びは違う。そんな当たり前のことを金曜ナイトドラマ『無能の鷹』(テレビ朝日系)は雄弁に示す。
25日に放送された第3話で主人公として振る舞ったのが鵜飼(さとうほなみ)だった。彼女は《社内CIA》の異名を持ち、出世のために社内の情報を集める。
社内ニートとなっている新入社員・鷹野ツメ子(菜々緒)にもその“取り調べ”は及びはじめ、実のところ能ある鷹が爪を隠しているだけなのではないかとの疑問を持つのだった。
鷹野はIT企業に務めながら「ITは私のこと苦手みたいです」や「パソコンがインターネットをやめました」など今週もネットミームになりそうな迷言を連発しており、無能であることは紛れもない事実だ。
その一方で、ひよわな同期・鶸田(塩野瑛久)とともに開発部の変人エンジニア・鵙尾(土居志央梨)と関わりを持ち始める。
元々は、鵙尾と鵜飼は同期で、高校時代からの親友だったという。新入社員の頃はお互いに下の名前で呼び合うほどの間柄であったが、いつからか犬猿の仲となり、顔を合わせればぎくしゃくしてしまう。
さらに、鵙尾がIT全般を苦手とする鷹野を気に入り、経費精算システムのテストユーザーに依頼したことを咎めたことで、鵜飼と鵙尾の同期仲はますます悪化していく。