最終回でレオにフォーリンラブ!
そんな翔の理解者として、常にニヒルな佇まいで彼の横にいるのがレオ(犬飼貴丈)。私はずっとマルコ(細田佳央太)推しであったが、最終回にして、レオに惚れてしまった。さりげないが強い。クレイジーだが冷静。
敵と殴り合いながら、翔と秋久に
「明日、学校で会おうぜ」
と言い、スチャッと二本指敬礼ポーズを取るシーンは、粋過ぎた。あの笑顔! ハートを撃ち抜かれても仕方がないというものである。
翔が脚を撃たれ「誰かなんか話をしてくれ、痛みを紛らわせたい」と言い、「神戸に帰ろうと思う。じいちゃんが俺を忘れる前に」と口火を切ったドヨン(関口メンディー)に乗り、「じゃあ俺も話しとくわ。来年芸大を受けようと思う」と、クリエイティブな未来を語り出すシーンもよかった。絶対彼はストレートで芸大に受かる。頑張って、レオ!
そしてもう一組、胸がキュンキュンしたのは、花火を打ち上げようと奔走する恵理子(工藤遥)と加奈(浅川梨奈)の友情復活。恵理子を演じる工藤遥の明るさは、さめた目をして世の中を見る絶望系ギャルではなく、今を楽しむことに長けた希望系。
「ギャルにできないことはない!」
これを合言葉に、発売されたばかりのケータイで新城さん(渡邊圭祐)と連絡を取り合い、遠隔操作でドカンと大きな花火をぶち上げたシーンは圧巻(のぞき込んだらどうしようとヒヤヒヤしたけれど)。
最後のシーン、教室で頭を寄せ合い、「egg」を読み談笑する恵理子と加奈の姿は、こちらまで笑顔になる。トンネルを抜け、リスタートしたことを思わせた。