最後はTHE BLUE HEARTS「少年の詩」
新城さんについては、一度でも影ボス疑惑を持ったことを謝りたい。「希望の花火」を上げた立役者でありながら、チームとの距離ちゃんと取り続ける。ラストのカラオケシーンではスタッフに戻り、彼らが集まる2号室を外からそっと見守り、笑顔で「ごゆっくり」と言い、通り過ぎるのだ。
人格者…! あくまでも応援する側であり続ける新城さん、素敵すぎる。彼の未来は、きっと明るい。
最後はTHE BLUE HEARTS「少年の詩」(1987)で幕を閉じた『95』。THE BLUE HEARTS がバンドを解散したのも1995年だったのが。そうくるか、そんな最終兵器を残していたのか、と悔しさまで覚えた。完璧な選曲ではないか。
1995年という「世界が終わる」と信じてしまいそうだった絶望の時代を通し、「強くなりたい」という思いを、すごい熱量で見せつけられた全10話。
これから、打ち上げ花火の見え方が変わりそうだ。
(文・田中稲)
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