入れ替わりの首謀者は本当にテロ組織?
行き先と日程が選べない、総理大臣の社会見学『民王R』。いつの時代も、事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているのだと見せつけてくる。
第1話は冴島を演じるあの、第2話では、木下を演じる曽田が、エネルギッシュな泰山をものすごく気持ちよさそうに演じていた。泰山と入れ替わっている、という設定ではあるものの、「一国民が政治家に向かってはっきりと思っていることを言う」姿は見ていて爽快だ。
第3話では、信太の母親が、アメリカのバーガー大統領に向かって直接怒る。
「だからそんなもん(兵器)、買う余裕なんかないっつってんだよ!!」
ああ、スッキリ! 役とはいえ、演じた東野絢香もスッキリしたことだろう。しかもバーガーはそれを聞き入れ、兵器購入の約束を破棄する。
「どうせ何を言っても届かない、変わらない? いや、そんなことはない」と、ドラマを通して背中を押される。『民王R』は、政治家が一般市民の生活を疑似体験できるだけでなく、視聴者にとっても、お偉方に声をあげるシミュレーションができるドラマなのだ。
次回はおばあちゃんと入れ替わり。しかし、田中丸が「どの入れ替わりもタイミング良すぎませんか」と不気味がる通り、この入れ替わりの首謀者は、テロ組織というよりは、大統領に現状の世の中を知ってほしい人物かも…。
そして、世界中を探検している貝原茂平(高橋一生)が、意外な場所でマイクロチップの流通経路の真実を掴んで帰国すると予想!
私の予想は、あんまり当たらないのでアールが…。
(文・田中稲)
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