命懸けの右京の捜査
相場は特命係により逮捕されるも、ペスタロチオプシス・トニトルスの在処は黙秘。ただ繁殖の条件も不明瞭故、既に枯れたという見識が作中で示されているが一抹の不安は拭えない。この後味の悪さは実に『相棒』らしい。
余談だが、エルドビア共和国はシーズン12「ビリーバー」(第1話)では甲斐峯秋が大使館に務めていたり、シーズン14「右京の同級生」(第16話)ではエルドビア国籍の人物が登場するなど特命係との因縁が浅からぬ国でもある。
2つ目の見所は杉下右京の命懸けの捜査である。トニトルスが雷という意味を持つ事から毒性にいち早く気が付いた右京は、鑑識に保管されていたペスタロチオプシス・トニトルスに接触して危うく命を落としかける。
亀山の声で意識と命を繋いだ右京。今まで銃撃や爆発や集団リンチや盲腸などに見舞われてきた右京だが、今回が全シーズンの中で最も死にかけたエピソードだと言っても過言ではない。