三角関係から、四角関係へ…。
「すでに新しい大切なものがあって、一度失くした大切なものを手にすることができないとしたら?」
この美羽の問いに対して、真琴は「感謝を込めてさよならする」と答えた。美羽は真琴の言葉に突き動かされ、冬月にさよならを告げる。だが、その時交わした別れの抱擁が、真琴には別の意味に見えてしまうのが恐ろしい。
宏樹を“推し”とあらわす真琴は、彼のモラハラ時代をきっと知らない。だから、この抱擁は、美羽の宏樹に対する裏切り行為と捉えられてしまう。冬月の抱擁を受け入れてしまった代償は、かなり大きい。
第5話の予告では、「美羽さんは不倫していますよ」「ずっと宏樹さんが好きでした」と大胆に吐露する真琴の姿が映し出される。
これまでそれぞれの思いを抱える姿が静かに、丁寧に描写されてきたが、打って変わっていわゆる“不倫ドラマ”らしいドロドロとした空気が蔓延っていく。三角関係から、四角関係へと発展した彼女たち。その終着点は、まったく想像がつかない。
(文・西本沙織)
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