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仙道敦子の鬼気迫る表情が素晴らしい…岡田将生との芝居合戦で生まれた化学反応とは?『ザ・トラベルナース』第4話考察レビュー

text by 浜瀬将樹

ドラマ『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系)が放送中。手術場で医師を補助し、一定の医療行為ができる看護資格「NP」を持つ那須田歩(岡田将生)と、スーパーナースの九鬼静(中井貴一)の曲者コンビが命の現場で戦う。今回は、第4話のレビューをお届け。(文・浜瀬将樹)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:浜瀬将樹】

1984年生まれ。フリーランスの編集・ライター。映画、ドラマ、バラエティー番組の会見取材、俳優さんや芸人さんなどのインタビュー、ドラマや俳優さんのコラム、お笑いのライブレポートなど、エンタメ系を中心に執筆している。

歩への誹謗中傷の書き込みが発見される

『ザ・トラベルナース』第4話 ©テレビ朝日
『ザ・トラベルナース』第4話 ©テレビ朝日

 ある日、病院の口コミサイトに「那須田歩は患者を騙して死なせたことがある」との書き込みが発見された。もちろん歩には身に覚えはない。いったい誰が?

 まだ書き込みをした人物が見つかっていないなか、歩(岡田将生)が配膳ミスを犯してしまう。昼食を食べた膵がんの患者・斉藤四織(仙道敦子)が、食物アレルギーで発作を起こしたのだ。しかし、歩は名前をしっかり確認して配膳している。それなのになぜ? 

 あらゆる状況から見て、ネットの書き込み、配膳トラブルを仕掛けたのは四織で間違いがなかった。よくよく調べると、彼女は、歩がシカゴの病院で担当していた患者で亡くなった斉藤加奈(天野はな)の母親だった。

 すべてがつまびらかになったとき、四織は胸にある本当の思いを語り始める。四織曰く、歩は、娘が助からないことを知っていたのにも関わらず、毎日のように「頑張れ」と声をかけ続けていた。

 当時、娘とのビデオ通話でそのことを知っていた四織は「あの子は、あなたに騙されてボロボロになって死んだの!」、「患者の辛い気持ちなんて何も分からずに『頑張れ』、『治せ』(なんて)、医療の傲慢よ!」と恨みをぶつけた。

 しかし、歩は謝るどころか「患者の気持ちなんて分かりませんよ。『頑張れ』って言って何が悪いんです?」と切り捨てる。四織から「絶対に許さない。あなたの過失で『殺されかけた』って訴えてやるから!」と言われたものの、毅然とした態度で接した。

 その後、体力の限界もあって「抗がん剤治療」を拒否していた四織だったが、方針を一転。医師たちに「手術をお願いします。私、まだ死ねません」と依頼した。

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