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化学反応を起こす岡田の演技

『ザ・トラベルナース』第4話 ©テレビ朝日
『ザ・トラベルナース』第4話 ©テレビ朝日

 今回、四織を演じた仙道敦子は、映画『白蛇抄』(1984)、トレンディドラマ『クリスマス・イブ』(1990、TBS系)など、数多くの名作に出演。歌手としても人気を博した俳優である。

 結婚・出産後は約23年間芸能活動を休止していたが、ここ数年で俳優業に復帰。映画『ケイコ 目を澄ませて』(2022)、Netflixドラマ『極悪女王』(2024)などに出演している。

 彼女が演じた四織は、当初、生きる希望を失っていた患者に見えたが、じつは歩に恨みを持っていて…という役どころ。特に、歩に怒りを露わにするシーンでは、鬼気迫る表情と台詞回しに圧倒された。類まれなる才能と多くの経験を重ねた仙道だからこそ生まれた名シーンと言えるだろう。SNSでも彼女の演技について絶賛する声があった。

 そんな仙道と対峙した岡田の熱演にも触れておきたい。「恨まれてもいいから生きていてほしい」という歩の想いには胸が熱くなったし、最後の「頑張ってください」の一言は愛に溢れていてグッときた。歩の決断を咎めることなく見守る静も素晴らしい…。

 第4話で、仙道敦子や中井貴一というベテラン俳優と化学反応を起こし、『ザ・トラベルナース』を盛り上げた岡田。今後もさまざまな俳優と対峙し、物語をさらに面白くしてくれるに違いない。

(文・浜瀬将樹)

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