またも『占拠』シリーズとのつながりが…。
SNSで大きな話題となったシーンがある。それは、貴一たちが新たなミッションに挑んだときのこと。
ターゲットである通販サイト運営会社が、裏で違法薬物の取り引きを行っていたことが発覚した際、顧客リストに、『大病院占拠』(2023、日本テレビ系)に出てくるタレント医師・土佐大輔(笠原秀幸)の名前が記載されていたのだ。
これまでも、『占拠』シリーズとの世界線がつながっていることがたびたび話題になっていた本作。またもそれを裏付ける事実が露わになった。
ただ、ここで疑問が残る。朱雀の存在だ。朱雀を演じるのは『新空港占拠』(2024、日本テレビ系)で、岩槻(狭山)澪を演じていた白石聖である。
第6話にて、朱雀の正体が元税理士の雲出茜で、7年前に脱税で逮捕されていたことが明らかに。担当していたベンチャー企業のCEOと不倫関係に陥り、その男のために罪を犯したという。これまで「澪と同一人物ではないか」との声もあったが、2人の経歴があまりにも違うこともあって、今回でそのセンは消えた。
ではなぜ、同じ世界線の作品で朱雀役を白石に依頼したのか。ここが引っかかる。澪の過去はすでに『新空港占拠』で描かれていて、茜とはまったく違う人生を歩んでいるのだが、まだ裏があるとしたら? 茜にはまだ明かされていない過去があったとしたら? 「不倫」というのも彼女側だけの証言なので、何か意図があったのかもしれない。
澪と茜は別人で他人のそら似なのか、もしくは血縁関係があるのか? 2人の人生を重ねてみると、じつはつながっていて同一人物と分かるのでは…など、妄想や考察がどんどん広がっていく。
この他にも、渡良瀬兄妹の父・貴司(半田周平)を殺害した人物と、鳳凰のタトゥーの位置が若干違うように見えるため、別人ではないかという説、回想シーンで「幻獣」を作った九頭龍(川瀬陽太)が姿を現したが、彼は影武者でまったくの別人がいる説など、SNSでは考察合戦が繰り広げられている。果たして、視聴者の考察は当たっているのか? 答えを知るには次回以降も観るしかない。
(文・浜瀬将樹)
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