松下洸平”牧野”の涙に感動…強さも弱さもひっくるめた芝居の凄みとは? ドラマ『放課後カルテ』第5話考察レビュー
text by まっつ
松下洸平主演のドラマ『放課後カルテ』(日本テレビ系)が放送中。本作は、小学校に赴任した口も態度も悪い小児科医が、類稀なる観察眼で児童の異変に気付き、未来へ向かう子どもたちの背中を押す保険室ヒューマンコメディ。今回は第5話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:まっつ】
1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。
牧野にとっての苦い過去…。
9日に放送された『放課後カルテ』(日本テレビ系)第5話では、牧野(松下洸平)の成長にフォーカスが当てられた。
医者として小学校の保健室の先生となった牧野。これまでも小学生を相手に必要以上に目線を下げることなく、あくまでも医師と患者として接することで子供たちにとって救いの場を生み出してきた。
しかし、そんな牧野にも苦い過去があったことが明らかとなる。数か月前、牧野の働く大学病院にシングルファーザーの貴之(塚本高史)が息子の真琴(三浦綺羅)を連れてやってきた。
牧野は真琴の症状と検査結果からインフルエンザと診断するが、2週間経っても熱は下がらず、貴之は再び真琴を連れて病院へ。高崎(田辺誠一)から別の細菌に感染していると診断を聞いた貴之は、牧野への不信感を募らせるのだった。
結局、真琴はリウマチ熱を引き起こしていたことが明らかとなり、悪化すれば手術も迫られる状況に。貴之は牧野を「こうなる前に止められなかったのか」と糾弾する。客観的に見ると、牧野側に医師として明らかな失点があったとは感じない。
ただ、もしかすると、病院に苦手意識のある真琴に電話でもっと違う言葉をかけていれば…あるいは最初から父・貴之に息子に注意を払うよう促していれば、違う結果となっていたかもしれない。