ホーム » 投稿 » ドラマ » 安達祐実の温度差がヤバい…地獄みたいな状況なのに笑える理由とは? ドラマ『3000万』第6話考察レビュー » Page 2

感動の夫婦エピソードのはずが…。

『3000万』第6話 ©NHK
『3000万』第6話 ©NHK

 そんな奥島からの追求を笑顔で交わす祐子と義光だったが、その心中は焦りと不安で穏やかではなかった。本当のことを打ち明けるべきか、それともこのまま黙っておくべきか。選択を迫られる中でキーとなったのは、かつて義光が所属していたバンド・マゼランが唯一ヒットさせた楽曲だ。

 メンバーの1人が薬物で逮捕されたことで転落したバンド。仲間を止められなかったことをずっと後悔していた奥島の息子・元樹(島田惇平)が病で亡くなり、義光は音楽を辞めた。

 その際、奥島にあげたキーボードを祐子が取り返してくれていたことを義光は知る。いつも呑気に義光がギターを弾いているだけでもイライラしている祐子だが、心からその夢を応援していた時期もあったのだ。

 顔を合わすたびに言い争っている夫婦の知られざるエピソードに感動した矢先、祐子が「あれはもう売った」と告白する。奥島から取り返したのは義光のためではなく、売って生活費にあてるためだった。

 それを知った義光は激怒。さっきまでの感動ムードから一転、夫婦は奥島がいることも忘れて激しい喧嘩を始める。

 その温度差に思わずズッコケそうになったが、「もっとお金がなくて、先が見えない感じとか。朝から晩までお金のことばっかり考えてんの、惨めだなとか。そういうの一緒に抱えてほしかったの!」という祐子の訴えにハッとさせられた。

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