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ヤサグレて朝子に嫉妬する百合子(土屋太鳳)に親近感

『海に眠るダイヤモンド』第3話 ©TBSスパークル/TBS
『海に眠るダイヤモンド』第3話 ©TBSスパークル/TBS

 さて、このドラマでとてもいい味を出しているのが、ヤサグレ女子、百合子を演じる土屋太鳳である。彼女はそもそも、ご本人から発する純度の高さが強めなので、健気で純粋な女子力の高い役を演じると、あまりにも眩しすぎてちょっぴり嫌味に感じてしまうこともある。

 しかし今回の「私、性格悪いの」と言い、自信満々に見えてコンプレックスまみれの百合子はバランスが最高。特にプライドの高いオシャレ発言と、朝子への当たりの強さは露骨。嫌われキャラになってもよさそうなものだが、なぜか許せる。

「私はもっとカルチャーを感じる仕事がしたいの! 朝子はいいわよね、何も考えずに食堂の娘してりゃいいんだから」

 うぉっ、意地悪。絵に描いたような意地悪な百合子、なぜか、なぜか好き! ツンケンしながら、暗い過去とハードな家庭環境のなか自分を保ち、「端島にいるから自分は輝いていられる。長崎にいけば、ただの人」とわかってもいる。

 第3話では、朝子が狙っていた黄色のワンピースを百合子が買い、映画のオーディションに挑むも、朝子に惨敗。交際している賢将(清水尋也)も本当は朝子が好き。

 この、圧倒的に輝いているように見えて、実は一番何も持っていない感。それを周りに悟られないようにする強がりモードに萌える! リナ、百合子、朝子の3人のなかで、一番応援したい人かもしれない。

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