あの夫婦の終わり方はちょっと切ない…。
『民王R』の入れ替わりは毎回、言いたいことも言えない世の中、本音を大切な人に伝える突破口として描かれる。現代も昔も、「自由」のなんと難しいことか。
自分の姿では言えないことを、総理の体を借りて、やっと言うドラマに共感するなんて、我ながら、なんと本音を抑えて生きているのだろう、と思う。
第4話のラスト、トメさんがまだ泰山の姿のままなのに、夫の進(伊武雅刀)がそれを見抜き話しかけたシーンは感動的だったが、1割ほど寂しさが残る。死ぬ間際ではなく、本当は甘いものが好きだとか気づいてほしいし、もっと早く「ありがとう」って言ってほしかったなあ、と複雑な気持ちで観てしまった。
演じる丘みつ子と伊武雅刀のいぶし銀の演技に、本当にいろいろと考えさせられた。