感動のあまり鳥肌が立った…名優2人による極上の数分間とは? ドラマ『ザ・トラベルナース』第5話考察レビュー
text by 浜瀬将樹
ドラマ『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系)が放送中。手術場で医師を補助し、一定の医療行為ができる看護資格「NP」を持つ那須田歩(岡田将生)と、スーパーナースの九鬼静(中井貴一)の曲者コンビが命の現場で戦う。今回は、第5話のレビューをお届け。(文・浜瀬将樹)
【著者プロフィール:浜瀬将樹】
1984年生まれ。フリーランスの編集・ライター。映画、ドラマ、バラエティー番組の会見取材、俳優さんや芸人さんなどのインタビュー、ドラマや俳優さんのコラム、お笑いのライブレポートなど、エンタメ系を中心に執筆している。
パワハラ患者がやって来た…ナースはどうする?
「その年でこれぐらい仕切れないなら辞めた方がいいぞ」、「お前は何もやるな!どうせできないんだから」、「二度と来るな。役立たずが!」。
西東京総合病院へ入院することになった患者・五味武久(段田安則)は、病室にやって来た部下たちにパワハラ・モラハラ三昧。耳を塞ぎたくなるほどの罵詈雑言で責め立てる。やがて、その刃は新米ナース・中村柚子(森田望智)にも向けられた。
そんななか、患者にセクハラされても動じず、業務をこなす先輩・金谷吉子(安達祐実)から「時間も人手もないなか、大勢の患者を見なくちゃいけないの。あんたも胸でもお尻でも触らせて仕事しなさいよ!」と怒られた柚子。
もちろん、その指導は周囲から注意が入ったが、柚子としては納得ができない。看護部長の愛川塔子(寺島しのぶ)に「厳しすぎるし、理不尽だし、完全にパワハラだと思います」と訴えた。