まさかの結末…趣里”亮子”がラストで見せた意外すぎる素顔とは? 『モンスター』第6話考察レビュー
text by ふくだりょうこ
趣里主演ドラマ『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)が放送中。本作は、得体のしれないモンスター弁護士・神波亮子が、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かうリーガル・エンターテインメント。今回は、第6話のレビューをお届けする。(文・ふくだりょうこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:ふくだりょうこ】
大阪生まれ関東育ちのライター。
大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。
ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。
親子対決の行方は――。
親子対決、決着編である。
父・粒来(古田新太)と12年ぶりの再会を果たした神波亮子(趣里)。とは言え、その関係性は複雑。原告と被告、それぞれの代理人として法廷で争うわけだから。
今回の裁判では、岡本プレミアムクリニックが原告・サトウエマ(秋元才加)の父・マサル(石橋凌)に適切な治療をしていたかが争点となる。
亮子にとって父は、おそらく弁護士としてお手本のような人だ。亮子の弁護士としてのセンスは父譲りのものなのだろう。何より、粒来は百戦錬磨の弁護士で、経験値もかなりの差がある。そんな中でどのように戦うのかが気になるところ。
もちろん、亮子としても粒来の手の内は考えている。自分がこう主張すれば、相手はこう返す。それを推測しながら勝ち筋を組み立てていく様子は少し楽し気にも見える。
亮子が目を付けたのは、マサルから多額の遺産を受け取った看護師の梶田素子(島田桃依)。素子がマサルをたぶらかして、遺産をだまし取ったのではないか。事実、素子にはそれまでにもお金に関するトラブルを起こしたことがあった。
人あたりが良くて、親身になって話を聞いてくれて、励ましてくれる。心細くなっている入院患者にとって、これほどまでに頼もしい存在はいないだろう。心だって開いてしまうかもしれない。人によっては、好意を寄せてしまうかも。
素子に担当された当事者である杉浦(ジェシー)も、彼女に癒されてすっかり骨抜き状態に。素子を争点にしようと難色を示す。そんな杉浦の姿が、ひとつの証拠にもなり得そうだが…。