人が神に変わることは可能なのか?
全決は、小夢の神としての復活に期待している。ヒルコが誰なのか突き止めれば、その糸口が見えるのでは、と。
やはりヒルコの正体が最も気になるところ。
第7話では、2人の人物が新たに登場した。1人目は佃未世(石田ひかり)。彼女の正体は月読命(ツクヨミノミコト)で、月の光の下で時間を操ることができ、その力によって死にかけていた小夢を助けることが出来た。
もう1人がヒルコ事件で捜査協力要請を受けたテミスホールディングスCEOの寿正(野間口徹)。こちらは既に挙動が怪しい…。大隈美容クリニックから押収した人魚のミイラが1体警察から盗まれていたのだが、それを寿が持っていたのだ。
そして劇中では、この2人が接触。寿は神の総入れ替えを企んでいることを明かしていたけれど、それはなぜ?
3話で常見真紀(山口紗弥加)が「神になりませんか」と誘いを受けていたという話があったけれど、人間を神にするということだろうか。ヒルコは不老不死の薬を手に入れようとしているけれど、それは不老不死になることで、今いる神たちにとって代わることが目的ということだろうか?
人間が神になろうだなんて、おこがましい気がもするが……。
そうなってくると、寿も実は神ではなく元は人間であり、神を乗っ取ろうとしているんだとしたらものすごーくバチ当たりなことをしているのでは? 可能性としては、ヒルコを騙ったことで本物のヒルコが現れて留めをさす、なんて展開もあり得なくはなさそうだ。一方で、ヒルコが人間を使って自分の目的を果たそうとしている可能性もなくはない。
それにしても、本当に怪しそうな人が次から次へと出てくる…。居住まいだけで、ほかにも絶対に何か企んでるでしょ? と思わせるのがすごい。今、筆者は完全に野間口徹の存在に惑わされている。
(文・ふくだりょうこ)
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