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綱啓永&久保史緒里の圧倒的オーラにやられた…最終回の見どころは? 夜ドラ『未来の私にブッかまされる!?』考察レビュー

text by 明日菜子

夜ドラ『未来の私にブッかまされる!?』(NHK総合)が、11月28日(木)に最終回を迎える。堅実を第一に生きてきた主人公が30年後の自分を名乗るオジサンとの出会いで予測不可能な出来事が巻き起こる。最終回に備え、本作を振り返るレビューをお届けする。(文・明日菜子)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:明日菜子】

視聴ドラマは毎クール25本以上のドラマウォッチャー。文春オンライン、Real Sound、マイナビウーマンなどに寄稿。映画ナタリーの座談会企画にも参加。

人生の宿題が一気に“ブッかまされる”
夜ドラ『ブッかま』いよいよ完結――。

『未来の私にブッかまされる!?』第25話 ©NHK
『未来の私にブッかまされる!?』第25話 ©NHK

『未来の私にブッかまされる!?』(NHK総合)の五十嵐頼人(綱啓永)は、2024年秋ドラマの中でも、ひときわ地味な主人公だと思う。

 真面目で、堅実で、誰よりも失敗を恐れる頼人は、模範解答のような人生を歩んできた。ドラマの主人公にしては少々地味すぎやしないかと思ったこともあるのだが、そんな彼だからこそ、安心・安定を捨ててまで人生を変えようと奮闘する様に、グッときてしまうのだ。

 いよいよ頼人たちの物語もクライマックスだ。恋人・凛(久保史緒里)へのプロポーズ当日、30年後の自分を名乗るオジサン(高橋克典)から「このままだと大失敗の人生を送ることになる」と告げられた頼人。

 長年勤めていた市役所を辞め、高専時代のロボコン部仲間が立ち上げたベンチャー企業・ロボツクールへの転職を決意する。情報漏洩など数々のピンチを乗り越え、ようやく後悔のない人生が送れる…と思いきや、今度は凛との関係に危機が訪れる。

 安定したレールを降りた頼人の人生は、まさにドタバタの連続!30年後の凛ことオバサン(坂井真紀)や頼人と凛の娘・紬(山本奈衣留)、さらにはロボツクールの同僚・清水(佐野弘樹)の30年後の姿であるおじさん清水(岩谷健司)も現代にやってくるなど混沌を極めたものの、ようやく未来人たちも元の世界に帰っていった。

 かつては未来の自分に振り回され、ブッかまされつづけていた頼人が、自らの意志で道を切り開くようになり、ときにはオジサンの想像を超え、いつしか“ブッかます側”になったことに成長を感じている。

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