大人たちの不安が的中…。
しかし、この状況を、長嶺(イッセー尾形)や養護教諭の佐久間(木村文乃)は危機感を持って見ていた。
その予感が的中するかのように、岳人を打ち砕かんとする出来事が立て続けに起きてしまう。孔太がついに実力行使に出て、科学部が使っている物理準備室をめちゃくちゃにしたのだ。なんの躊躇いもなく、人がつくったものをこんなにも簡単に踏みにじることができる人間がいることに目を覆いたくなる。
その場にいなかった岳人は怒り心頭で、なぜ自分を呼ばなかったのかとアンジェラ(ガウ)に問いかけるが、ケンカはダメと制止する声を受けて、一旦は溜飲を下げる。
しかし、装置が壊されたことによる実験の遅れに、岳人は焦っていた。きっと自分のことも相当追い込んでいたのだろうと思うが、周囲にも長時間の作業をさせてしまったことで、ついにアンジェラが怪我をする事態に。
最初は長嶺も、まずはアンジェラの心配をしろとたしなめていたが、苛立つばかりの岳人についに怒りを露わにした。「過去はなかったことにはならん」という言葉に、岳人が深く傷ついた顔をしたように感じた。
自分は頑張っている、なのに、かつての仲間に足を引っ張られる。自業自得とは言いたくないが、これは岳人の努力とは無関係につきまとってくる。どんなに悔しいか、もどかしいか。想像すると胸が痛んだ。