撮り終えて感じる、『離婚後夜』という作品のメッセージ
―――最後に、撮影を通してこの作品に感じたテーマのようなものがあれば、ぜひ教えてください。
佐藤「性別や恋愛感情に関係なく、この人といると自分らしくいられるなということってあると思っています。しかも、多分そう感じられる時間も必ずしも永遠ではないと思うんですけど、自分らしくあるためにブレない部分を、このドラマでも伊織と香帆は最後に見つけに行ったような気がしていて。なので、誰かとそうなりたいというよりも、まずは自分のなかの芯が大事なのかなと、全10話を撮っていて思いました」
多賀「佐藤くんが言ったように、2人が自分のなかに人間としての芯ができるまで時間をかけるという決断をする強さですよね。人を愛するには強さも必要なんだなっていうのを改めて感じました」
川和田「誰かを大事にするためにはまず自分を大事にできなきゃいけないし、自分を好きになれないといけない。香帆も伊織も、スタートはそうじゃなかったと思うんです。それが話を重ねるごとにどんどん魅力的になっていって、最後はまた違う形の決断するというすごく繊細な過程があるんですけど、まずは居心地のいい相手と出会うことの大事さとか、その上で自分を大事にする大切さを意識するようになりました」
(取材・文:あまのさき)
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