菜々緒「鷹野のように生きなさいと言われている気がした」 主演ドラマ『無能の鷹』への想いを語る。単独インタビュー
金曜ナイトドラマ『無能の鷹』(テレビ朝日系)が11月29日にいよいよ最終回を迎える。今回は、「超有能そうなのに圧倒的無能なヒロイン」鷹野ツメ子を演じる主演・菜々緒にインタビューを敢行。役者として新境地を拓いた役作りや、鷹野から影響を受けたこと、共演の塩野瑛久とのエピソードなど幅広くお話を伺った。(取材・文:まっつ)
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【著者プロフィール:まっつ】
1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。
「皆さんの温かい声に救われました」
ドラマの反響を受けて
―――『無能の鷹』は、初回から、見逃し配信1週間で200万以上再生という、「金曜ナイトドラマ」歴代最高記録を突破しました。反響の大きさは菜々緒さんにも届いていましたか?
「そうですね。その数字を見て、初回から注目していただけている作品と実感しました。もちろん、原作が人気コミックなので、期待感や注目度はあったと思います。SNSでの反応がすごく良かったですし、視聴者のリアルな言葉を見て、初めて受け入れてもらえた実感がありましたね」
―――特に菜々緒さんに響いた感想というのはありましたか?
「私が今までにない役をやらせてもらったので、『新鮮』や『こういった役もありだね』という反応が嬉しかったです。私自身、原作を読んで、その口コミをすごく見ていました。『菜々緒さんで実写化してほしい』という声もちらほら見ていたので、皆さんの温かい声に救われました」
―――確かに菜々緒さんの鷹野はハマり役だと思います。仕事ができそうに見えて、実際は無能という独自のキャラクターを演じる上で意識していたことはありますか?
「仕事ができる方は余裕を持っていますよね。なので、鷹野が持つ有能そうなオーラは、セリフの言い回しや声のトーン、喋り方のスピードなどを意識しながら出すようにしました。突拍子もないことを言ったりして無能に見える時は、表情や目力を変えてメリハリをつけていて。話し方や表情、佇まいなどで演じ分けることによって、有能そうに見えるかそうでないかは一目瞭然ですし、有能と無能をはっきりわかりやすく分けて演じていました」