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「深い絆でつながっている」
鷹野と鶸田の唯一無二の関係性

『無能の鷹』最終話©テレビ朝日
『無能の鷹』最終話©テレビ朝日

―――少し見方を変えて、菜々緒さんの近くに鷹野のような人がいたらどのように接しますか?

「私は結構、面白がっちゃうと思います。普通の人では考えられないアイディアや行動をする人は自分の人生において良い影響になると思いますし、ルーティンから抜け出して新しい自分に出会える気がします。もちろん、新人教育で大変な思いをされている方もいらっしゃると思うので、難しい部分はありますが、私としては人間の殻を破るうえでは鷹野のような存在は重要かなと思います」

―――普通に会話していても「あれ、噛み合わないな」となってしまいそうですが、遠ざける感じではないんですね。

「基本的なベースは鳩山さん(井浦新)や、鶸田(塩野瑛久)みたいに『この人大丈夫だろうか』という目線だと思います。やっぱり常軌を逸しているし、いい意味で突き抜けているから。でも、天才と呼ばれる人も普通の人と一緒にいると、『あれ、大丈夫かな』となると思うんです。変わった人は普通とは異なる輝く何かを持っていると思うので、やっぱり魅かれちゃいますね」

―――そんな鷹野とずっと一緒にいて、ある意味でバディとなっているのが鶸田です。2人は唯一無二の関係性で結びついているように見えますよね。

「最初は『なんだこいつ』と珍獣を見るような感じだったと思うんですけど、彼女の不思議な力や魅力に気付くことによって、鶸田も一緒に営業行こうか、となりましたよね。恋愛とは違った、もっと深い絆でつながっているんじゃないかな。ミラクルもあって契約が取れていくうちに、鶸田くんも信頼を置いている気がしますし、バディ感も回を追うごとに強くなっていると思います」

―――実際の撮影でも鶸田を演じる塩野瑛久さんと一緒にいる時間が長いかと思います。塩野さんの率直な印象を教えてください。

「塩野さんはすごく真面目だし、穏やかな部分も持ち合わせていますね。雰囲気やテンポ感が互いにハマっていて、共演が初めてだとは思えないぐらい息ぴったりだったと思います。SNSを見ていても『光る君への一条天皇と鶸田っておなじ人なの?』という意見が多くて、本当にカメレオン俳優ですよね。あまりにも役によって印象が違うので顔を覚えてもらえないと彼は悩んでいたんですけど、それって役者冥利に尽きますよね。また、違う役でご一緒できたら面白いなと思います」

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