最後まで良い人すぎた陽太(木戸大聖)
正直、陽太(木戸大聖)と八海(畑芽育)は結ばれてほしくなかったなぁ…という気持ちもある。陽太は八海のことを妹として大事にしていて、恋愛対象としては見ていなくて、「好き」と言われたからといって安易にはなびかない。そんな硬派なところが、素敵だなと思っていたから。
でも、陽太は自分なりの“幸せ”を考えた結果、八海にたどり着いたのだろう。あつ子(YOU)が「(幸せとは)わたしはわたしのままでいい。そう思えることじゃない?」と言っていたのを聞いた時、陽太の頭のなかに浮かんだのが、八海の存在だった。
「俺は、俺のままでいい。八海はそう思わせてくれる」
陽太の八海への気持ちが、恋愛としての好きなのか、それとも家族的な好きなのか。それはまだわからないし、だんだん変わっていくものだと思う。ただ、ラストシーンで楽しそうにケーキを食べている2人を見ていると、幸せとはこういう瞬間を積み重ねていくことなのかもしれないなと思えた。
そして、この幸せをつかむことができたのは、八海が勇気を出して一歩踏み出したから。もしもあのとき、関係を壊すのを恐れて告白をしていなかったら、陽太が八海を恋愛対象として意識することもなかったはず。クリスマスにキーホルダーをプレゼントされたとき、「こんなのもらったら、勘違いするよ〜?」とイタズラに言えちゃうところも、八海らしい。
今までは、陽太が八海の面倒を見てきた感じだったけれど、付き合うことになったら立場が逆転しそうな気がする。ずっと八海を子ども扱いしてきた陽太が、八海に「赤ちゃんかよ」と言われて「…赤ちゃんじゃねぇし」とドギマギするシーンで、キュンとした視聴者も多かったのではないだろうか。
七苗のことが好きだったのに、コウタロウ(松下洸平)との関係をアシストしまくったりと、『いい人すぎるよ展』に飾ってもらいたいくらいにいい人すぎた陽太。絶対に幸せになってほしい!