”強い自分”を演じる六月を抱き寄せる朔
また、第4話は六月の長女っぽさと八海の末っ子っぽさが浮き彫りになった回でもあった。まず、大好きだった夫から一方的に離婚を言い渡された六月。彼女の場合、しんどいのは夫にはすでに新しいパートナーがいること。つまり、離婚届を提出することが、彼が幸せになるためのトスになってしまうのだ。
本当は、離婚なんてしたくない。そう可愛くすがれたらいいのかもしれないが、六月は強がることしかできない。妹たちの前でも、夫の前でも、“強い自分”を演じてしまう。離婚届を出す覚悟をするまでには相当な葛藤があったはずなのに、「これから、ちょっと離婚してくるわ!」なんてギャグに変えてしまうのだ。
最後まで涙を堪えて、「わたしは大丈夫」と言わんばかりの笑顔を夫に見せた六月。そんな彼女の強がりに気づき、そっと抱き寄せたのは朔(井之脇海)だった。
彼がくれた甘すぎるキャラメルラテが、恋は苦いものではなく甘いものだというメッセージを伝えてくれているような気がする。「また誰かを好きになって、失ったときが怖い」と臆病になっている六月だが、朔となら甘い恋をすることができるのではないだろうか。