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「いつでもテンポが早すぎる」井之脇海“朔”のじれったい魅力

『9ボーダー』第5話より ©TBS
9ボーダー第5話より ©TBS

「もう誰か、そばにいるかも」と言われて、思い浮かんだ人。六月(木南晴夏)にとって、それは朔(井之脇海)だった。離婚を機に、「40代は、もう捨てていきたい。余計な強がりとか、見栄とか、自分をよく見せようとするプライドとか」と考えを改めた六月だが、かなり年の離れた(しかも、部下)相手の胸に飛び込む覚悟は、まだないのだろう。

朔は、年下男子の愛らしさを体現している存在だ。「ボーダーなしで追っていいなら、僕と付き合ってください! 次、決めたら返事を!」と言い、バスケットボールを投げたものの、ゴールを外してしまう。同世代なら、「いやいや、こんなにカッコつけておいて外すのかよ……」と流行りの“蛙化”をしてしまうところだが、年下男子だと愛おしいと思えるから不思議だ。

「あ〜! なんでこういう時、俺は外すんだよ!」と全力で悔しさを表現している朔を見て、六月も“尊い”と感じたはず。朔も、相手が年上だからこそ、“男らしさ”などにとらわれる必要もない。素直に感情を表現することができるのだ。

ただ、朔はいつでもテンポが早すぎる気がしてしまう。告白も「今!?」という感じだったし、「やっぱり始められない。今の状況じゃ」と振られたのにも関わらず、「じゃあ、一緒に海外に行きませんか?」とさらに上級なお誘いをする。若さゆえなのだろうか。

ずっと信じていた夫に裏切られて傷心モードな六月には、このくらい全身で愛を表現してくれる男性の方がいいのかもしれないが……。2人の恋も前途多難だ。

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