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好きにならざるを得ない…齋藤潤と木戸大聖のやりとりに魅了されたワケ。ドラマ『9ボーダー』第6話考察&感想レビュー

text by 菜本かな

川口春奈がTBS金ドラ初主演。木南晴夏&畑芽育と3姉妹役を演じるドラマ『9ボーダー』。19歳、29歳、39歳…各年代のラストイヤーで、3姉妹がモヤり、焦りながら、自分の生きる道を模索するヒューマンラブストーリー。今回は第6話のレビューをお届けする。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:菜本かな】

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

むずかしい年頃の三姉妹と多感な17歳…後半戦に入り波乱の展開に

『9ボーダー』第6話より ©TBS
『9ボーダー』第6話より ©TBS

辛いことがあったとき、そばにいてほしいと思う人。何も言わずに背中をさすってくれる人。七苗(川口春奈)にとって、それはコウタロウ(松下洸平)だった。

どんなに彼が危ない人だとしても、好きな気持ちは止めることができない。回想シーン(記憶を失う前)のコウタロウは、何やらダークな雰囲気を纏っていたが、七苗もわたしたち視聴者も、今の平和で温厚な空気を醸し出している彼を信じるしかないのだ。

それにしても、『9ボーダー』(TBS系、毎週金曜よる10時)第6話は波乱続きの回だった。失踪していた父・五郎(高橋克実)が帰ってきて、三姉妹に弟がいることが明らかになる。

17歳の九吾(齋藤潤)は、三姉妹の母が家を出て行ったあとにお腹にいることが明らかになったようだが、実の弟らしい。19歳、29歳、39歳とむずかしい年頃の三姉妹と、多感な17歳がすんなり打ち解けられるわけがなく……。その上、母が3年前に亡くなったことが明らかになり、三姉妹は“これからの人生”を考えるどころではなくなってしまった。

そんなとき、七苗の心にそっと寄り添ったのは、やっぱりコウタロウだった。コウタロウの優しさって、押し付けがましくない。そよ風のようにヒュルヒュルとやってきて、心のなかにスーッと入ってくるような。軽やかな優しさ。

落ち込んでいる七苗の背中を優しくさすってあげている姿を見て、やっぱりコウタロウは素敵な人だなと再確認した。この先、「違いますよ、本当は悪い人ですよ」なんてことがあったとても「でも、今はいい人なんだからいいじゃないですか!」と反論したくなってしまうかもしれない。どうか、いい人であってくれ……。

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