ホーム » 投稿 » ドラマ » スカッとするラスト…大成功を収めた最大の理由は? 続編を期待されるワケ。 日曜劇場『アンチヒーロー』最終話考察レビュー

スカッとするラスト…大成功を収めた最大の理由は? 続編を期待されるワケ。 日曜劇場『アンチヒーロー』最終話考察レビュー

text by 寺島武志

長谷川博己主演の日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS系)が最終回を迎えた。長谷川演じるダークな弁護士が殺人犯を無罪にするという“逆転パラドックスエンターテインメント”。検事正・伊達原と被告人となった明墨との最終決戦を描いた最終話のレビューをお届けする。(文・寺島武志)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

明墨と伊達原の最終決戦

『アンチヒーロー』第10話より ©TBS
『アンチヒーロー』第10話より ©TBS

 明墨(長谷川博己)が逮捕されるという衝撃展開のうちに幕を閉じた第9話。

 赤峰(北村匠海)、紫ノ宮(堀田真由)とともに、12年前に起きた「糸井一家殺人事件」で死刑判決を受けた志水(緒形直人)の冤罪を証明するために奔走していた。再審請求に必要な新たな証拠をつかむまで、あと一歩のタイミングというところで、「明墨法律事務所」のパラリーガル・白木(大島優子)が裏切ったのだ。

 緋山啓太(岩田剛典)を無罪にした町工場社長殺人事件の証拠だった血の付いたジャンパーを、明墨の怨敵である検事正・伊達原の元に持ち込み、明墨が証拠隠滅罪の疑いで逮捕された。明墨の怨敵にして検事正の伊達原(野村萬斎)は「かわいそうにねえ」と白々しく言い放つが、白木は「当然の報い」と語る。

 一方で、明墨の裁判において検事に立候補する緑川(木村佳乃)を制し、「明墨君のために、もう終わらせてあげよう」と、自ら法廷に乗り出す姿勢を見せる伊達原を見て、緑川は意味ありげな笑顔を見せた。

 最終回を前に、SNS上では考察合戦が過熱、急遽、TBS公式YouTubeでは、同作の主演・長谷川博己、飯田和孝プロデューサー、田中健太監督の三者によるスペシャルトークが2回にわたり公開された。

 前編では、本作誕生の企画段階から、「明墨正樹」というキャラクターがいかにして生まれたのかなどについてトーク。後編では、登場人物の名前に隠された「色」について解説しており、さらなる考察を呼んでいた。

1 2 3 4 5
error: Content is protected !!