明墨の裁判が始まる――。

　場面は、独房に入れられた明墨を伊達原が訪れるシーンから始まる。伊達原は、突如、生い立ちを語り出すが、明墨は話を遮り、伊達原の歪んだ正義を責める。この2人の「正義」について、2人の考え方が交わることは決してない。しかし、伊達原は、“家族を守るため”という言葉を残し、数々の悪行に手を染めた動機について重要なヒントを残す。

　明墨に続き、緋山（岩田剛典）も再逮捕される。白木は行方をくらましたままだ。赤峰（北村匠海）と紫ノ宮（堀田真由）は明墨の意思を継ぎ、「糸井一家殺人事件」の調査を続ける。

　事務所に戻った2人の前に消えていた白木が現れ、「（自分のしたことは）間違っているとは思っていない」と吐き捨て、後にする。

　世間でも注目を集める明墨と緋山の裁判が始まる。取り調べでは黙秘を貫いていた明墨だったが、緋山とともに起訴状を全面的に認めた上で、その動機は志水（緒形直人）の冤罪を晴らすためと述べる。

　伊達原は、志水の冤罪を報じる新聞を示し、元依頼人の記者・沢原（珠城りょう）を利用した“フェイクニュース”を流したと責め立てる。伊達原が攻撃の手を緩めず、独壇場が続く中、明墨はひるむことなく、返す刀で、志水の再審請求に必要な新証拠が見つかったと述べる。
　
　公判後、伊達原は、白木から“新証拠”について聞き出そうとする。白木は伊達原に見返りを求め、伊達原は報酬の上乗せを提案。それに応じ、白木は糸井一家殺人事件に使用された毒物について伊達原が証拠を改ざんしたことを、明墨らが知っていることを告げる。