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人気の理由は“反権力志向”と長谷川博己の“論破力”? 明墨の真の目的とは? 日曜劇場『アンチヒーロー』第3話考察レビュー

text by 寺島武志

長谷川博己主演の日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS系)が4月14日より放送開始した。本作は、長谷川演じるダークな弁護士が殺人犯を無罪にするという“逆転パラドックスエンターテインメント”。今回は、第3話のあらすじと本作の見どころを紹介する。(文・寺島武志)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

視聴者を惹きつける明墨の論破力

『アンチヒーロー』第3話より ©TBS
アンチヒーロー第3話より ©TBS

“ダークな弁護士”明墨正樹を長谷川博己が怪演している本作。

第1話の世帯視聴率が、昨年、同枠で放送され、大ヒットした『VIVANT』の第1話と同じ11.5%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録。さらに、第2話では、その数字を伸ばし、12.8%を記録。これは『VIVANT』第2話の11.9%を上回った。

莫大な製作費を掛け、国を跨いだ壮大なストーリーを描いた『VIVANT』と、会話劇を中心に構成された法廷ドラマである本作では、そのカラーは全く異なり、単純に比較はできない。

本作が支持を集めている理由。それは「裁判」という、誰しもが経験するかもしれない身近な題材と、人々の心の中にある権力への不信感をくすぐり、主人公の明墨が、時には手練手管を弄して喝破していく痛快さが、視聴者を惹きつけているのだろう。

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