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混沌としていく物語の行方

『アンチヒーロー』第3話より ©TBS
アンチヒーロー第3話より ©TBS

第1、2話にわたって描かれた。限りなく“クロ”に近い緋山(岩田剛典)の殺人容疑の裁判で無罪判決を勝ち取り、加えて、検察に証拠のでっち上げを指摘し、鉄槌を下した格好となった明墨。

しかしその後、血の付いたジャンパーを処分しているのを目の当たりにしてしまった赤峰(北村匠海)は、緋山のみならず、それを弁護し、無罪放免とした明墨にも不信感を募らせる。それは第3話で赤峰が明墨に投げつけた、「また犯罪者を無罪にするんですか!?」という言葉にも表れている。

さらに紫ノ宮(堀田真由)は、明墨のデスクの引き出しを漁るなど、「明墨法律事務所」の3人の弁護士が、必ずしも心から信頼し合っている一枚岩の関係ではない様子も伺えた。

加えて、明墨からの手紙を受け取りながらも、全く読まずに、ひたすら絵を描ながら独房で過ごす謎の男(緒形直人)、児童養護施設を訪問する紗耶(近藤華)、さらに、明墨が涙ながらに墓参りをする「REIKO MOMOSE(モモセレイコ)」なる女性…。数々の伏線が張り巡らされ、物語は混沌としていく…。

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