“敗訴”も計算通り? まだまだ読めない明墨の腹の中
第3話のラストシーンでは、明墨が、これまで謎に包まれていた受刑者(緒形直人)に面会に訪れる。「清水さん…。やっとお会い出来ました」と語る明墨。それまでに届けられた手紙の数からも、明墨にとって、大事な人物であることは明白だが、2人はどういう関係なのか…。
また、赤峰の行きつけのコンビニ店員の松永(細田善彦)も謎めいた登場人物だ。お互いに意識しながらも、第3話では、赤峰から語り掛けようとしたところ、松永が体よく無視するシーンが描かれている。この2人の関係性も気になるところだ。
今回の裁判では敗訴という、弁護士にとっての屈辱を受け入れながらも、政治家という公権力へのアンチテーゼを示した明墨。今回は緑川に花を持たせる結果となったが、すべて明墨が描いたストーリー通りだったという見方もできる。
次回のテーマは、昨年、法改正により生まれた新しい罪名「不同意性交等罪」だ。いわば、旬の題材とあって、これを明墨が、どう“料理”するのかが見どころだ。
(文・寺島武志)
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