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確実に毎週面白くなっていく…物語の鍵を握る謎の女性と12年前の殺人とは? 日曜劇場『アンチヒーロー』第4話考察レビュー

text by 寺島武志

長谷川博己主演の日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS系)が4月14日より放送開始した。本作は、長谷川演じるダークな弁護士が殺人犯を無罪にするという“逆転パラドックスエンターテインメント”。今回は、第4話のあらすじと本作の見どころを紹介する。(文・寺島武志)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

明墨が目指す“正義”とは何か…視聴者も戸惑う展開に

『アンチヒーロー』第4話より ©TBS
アンチヒーロー第4話より ©TBS

『アンチヒーロー』とは程遠い、“無罪請負人”の姿とは異なる結末だった第3話。

第1~2話では、勤務先の社長・羽木朝雄(山本浩司)の殺害の罪を問われた緋山啓太(岩田剛典)を、限りなく“クロ”であるにも関わらず、逆転無罪判決を勝ち取った明墨正樹(長谷川博己)。

第3話では逆に、政治家・富田誠司(山崎銀之丞)の息子・正一郎(田島亮)の暴行事件の弁護を担当しながらも、検察に有利となり得る証拠を示し、誠司が秘書を使って証拠を隠滅させていたことを計算づくに暴く。敗訴を受け入れながらも、金と権力によって不祥事を揉み消そうとする悪徳政治家に対し、間接的に鉄槌を下したのだ。

以上の2件の裁判からは、明墨が目指す“正義”とは何か…。同僚弁護士の赤峰柊斗(北村匠海)と紫ノ宮飛鳥(堀田真由)をはじめ、視聴者をも戸惑うような展開を見せつつ、回を追うごとに面白くなっているという印象を与える。

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