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長谷川博己の決め台詞に見られた“ある変化”とは? 江越を演じるのは誰…? 日曜劇場『アンチヒーロー』第7話考察レビュー

text by 寺島武志

長谷川博己主演の日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS系)が放送中。本作は、長谷川演じるダークな弁護士が殺人犯を無罪にするという“逆転パラドックスエンターテインメント”。今回は、明墨が司法と政治の癒着を暴く第7話のあらすじと本作の見どころを紹介する。(文・寺島武志)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

明墨の真のターゲットが判明

『アンチヒーロー』第7話より ©TBS
アンチヒーロー第7話より ©TBS

第6話では、無実の沢原麻希(珠城りょう)が被告とされた「週刊大洋」個人情報流出事件の審理を通し、明墨正樹(長谷川博己)らの真の敵は、検事正の伊達原泰輔(野村萬斎)ではなく、判事の瀬古成美(神野三鈴)ではないかという疑念が出てきた。

糸井一家殺害事件で、志水裕策(緒形直人)に死刑判決を言い渡したのも、衆議院議員・富田誠司(山崎銀之丞)の息子・富田正一郎(田島亮)が起こした傷害事件で、無実の松永理人(細田善彦)に懲役2年の判決を下したのも瀬古である。さらには、個人情報流出事件で、明墨らが集めた証拠を「GPS発信器を不正に使用した」といった理由で全面不採用としたのも彼女だからだ。

赤峰柊斗(北村匠海)と紫ノ宮飛鳥(堀田真由)も、明墨の真のターゲットは、瀬古なのだと気付き始める。

瀬古は、伊達原とバーで親しげに酒席を共にし、伊達原から「明墨はしぶといですよ。尻尾をつかまれないよう」と忠告されるほどズブズブの関係にあることも分かっており、検察と裁判所との癒着も伺わせている。

つまり瀬古は、上記の事件のカギを握っており、国家権力をバックに、恣意的な判決を下すことで、伊達原とともに出世を続け、特に12年前の糸井一家殺害事件の真実を握っている、いわば“ラスボス”ともいえる存在なのだ。

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