ホーム » 投稿 » ドラマ » 長谷川博己の決め台詞に見られた“ある変化”とは? 江越を演じるのは誰…? 日曜劇場『アンチヒーロー』第7話考察レビュー » Page 3

あっけなく失脚する瀬古と明墨に抗議する志水

『アンチヒーロー』第7話より ©TBS
アンチヒーロー第7話より ©TBS

今度は荒れ狂う富田に近付く明墨。そこには沢原も同行し、「やられる前にやるんです。例え刺し違えても…」と富田をけしかけ、加崎、そしてその裏にいる瀬古や伊達原と対峙することを勧める。

明墨は再び瀬古の前に現れ、児童養護施設でボランティア活動をする瀬古を褒め称える一方で、「子どもたちに同じことが言えますか?」と瀬古に問うが、「私は裁判官。罪を犯すことはない」と自信満々に語る。

ところが富田は予想だにしない強硬手段に出る。瀬古への金銭授受の事実をネット動画に告白しアップしたのだ。一気に形勢は逆転し、瀬古は訴追請求される流れになる。

泣きついた伊達原には「無罪の人間を有罪にしてきたせい」と突き放される。瀬古は伊達原に「12年前のことを明かす」と脅すが、瀬古と伊達原の亀裂は決定的となる。利害関係だけで繋がっていた関係性は、かくも脆いものだった。

瀬古は明墨に、「女だからこそ、力が欲しかった」と、振り絞るように語るが、明墨は沢原の事件を持ち出し、女性の味方にならなかった瀬古を責め、公正の象徴である八咫の鏡(やたのかがみ)を象った判事のバッジを付ける資格はないと断じる。かくして、沢原は無罪となり、さらに松永の無実も証明される。瀬古が担当した裁判の判決が次々と覆されていく。

沢原は東京中央新聞の記者に転身し、明墨にあいさつに行くのだが、さっそく明墨は沢原を利用し、死刑囚の志水が冤罪だったというスクープを世に放つ。

しかし志水は、面会に行った明墨に「静かに死のうと決めたのに…」と抗議する。これに対し明墨は、成長した志水の娘の紗耶(近藤華)の写真を突きつけ、しつこいくらいに再審請求を求める。

1 2 3 4 5
error: Content is protected !!