江越の正体は
事務所を訪れた紗耶は明墨に、なぜ一転して志水の冤罪を証明しようとするのかを問い質した上で、「パパに合わせて」と懇願する。そして紗耶は明墨とともに志水との面会に向かう。娘の顔を見た瞬間に涙を流す志水。そして、志水は、これまで「静かに死なせてください…」と語っていた態度を一変させ、紗耶に「人を殺していない。今まで辛い思いをさせた」と告げる。
対して紗耶は涙ながらに「独りで寂しかった…一緒にいたかった」と語る。明墨は「私にあなたの無実を証明させてください」と、再審へ向けての弁護を引き受ける。例の“明墨節”も、ここで復活する。
青山の調査によって、江越の正体が徐々に明らかになっていく。本名は「後藤秀一」といい、タワマンでのセレブ生活をする傍ら、東京地方検察庁の検事・菊地大輝(山下幸輝)とも裏で繋がっていた。
さっそく明墨は、“江越”改め後藤に、ホテルのラウンジで会い、「盗撮の映像を買う」という取引を持ち掛ける。しかし明墨は、伊達原泰輔(野村萬斎)が差し向けた覆面警官に囲まれており、後藤の要望を一蹴された上に、伊達原の手で、映像の証拠を処分される。
そのHDを破壊し、踏みつける姿は、悪魔に憑りつかれているかのよう。それを見ていた検察官の緑川歩佳(木村佳乃)の冷たい目線が印象的なシーンだ。その様子を近くで見ていた緑川はいったい、何を感じていたのだろうか…。