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明墨を“売った”裏切り者

『アンチヒーロー』第9話より ©TBS
『アンチヒーロー』第9話より ©TBS

 赤峰は当時の科捜研の担当者にあたり、紫ノ宮は父である倉田から証言を得るため、明墨とともに面会に向かう。

 明墨から、伊達原に娘の将来を人質に取られて、これまで口を閉ざしてきたのだろうと指摘された倉木。それを聞いた紫ノ宮は、「ふざけないで! 人の命よりも大事な将来って何!?」と問いかけ、志水のノートを突きつける。

 ついに真実を明かし始める倉田。倉田と伊達原は「同じ十字架を背負う」と共謀し、証拠を捏造したのだ。明墨は倉田に「人殺し!」と痛烈な言葉を投げつけ、今まさに人を見殺しにしようとしている現実を突きつける。

 真実に近付いたと思った矢先、突然、警察が事務所にやってきて、羽木社長殺害事件に関する証拠隠滅罪で、明墨を逮捕する。緑川からその報告を受けた伊達原は破顔一笑だ。

 明墨を“売った”のは、なんとパラリーガルの白木(大島優子)だった。緋山が持っていた血の付いたジャンパーを手に告発したのだ。「明墨には恩もあったんでしょ?」と伊達原から問われるが、白木は「別に…優秀な弁護士が来て、用済みみたいだから」と顔色ひとつ変えずに言いのける。

 さらに、明墨の裁判について、緑川が立候補するが、その声を制して伊達原は自分でやると宣言する。「明墨君のために、もう終わらせてあげよう」と告げるのだった。その言葉を聞いて、何故か笑顔を見せる緑川。この2人の関係性も本物なのかどうか、最後まで分からない。

 連行される明墨を追う赤峰と紫ノ宮に、「後は任せる」と言い残す明墨。最終回となる次回予告で、各シーンの映像と合わせて発せられる言葉は「共に地獄に堕ちましょう」のひと言だけだ。

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